しづ日記

音楽と猫と山

第1回鯖イバルミュージックキャンプ

なんとも、前回は下見ドライブに終わった鯖イバルですが。

いよいよ第1回開催に漕ぎ着けたと蓋を開けたら参加者は志津と店長兼リペアマン兼テューバ奏者(以下、店リテ)の二人のみ。
さらに当初の予定から大幅に短縮された昼前集合の一泊二日という強行スケジュールに。

まあ、そんなことはあまり気に留めず。
歩き出した1日目。

2016.11.13
11時ごろに小浜駅前に現れた店リテ氏。セミハードのトロンボーンとショルダーバッグを担ぐ姿に驚くも、特に突っ込めず。

とりあえず鯖街道起点に移動してキャンプ開始です。

起点からすぐのところの売店に「鯖泳いでます」の文字が。

店の外からガン見していたら、お店の方が見かねて中へ入れてくれました。

そこの売店で各自鯖缶を一つずつ買いました。ソフトクリームがいろんな意味で気になるところですが。

最初の方は国道沿いの街中を進みます。この辺は海沿いなので、海抜4m。遠敷川とあたるところで川沿いに山方面へ入っていくので、その直前のコンビニで身支度をします。
もちろん、熊除けにタンバリン装備します。

この日は予想を裏切るポカポカ日和で、日陰の少ないアスファルトの道は酷暑でした。
そんな中、突如現れた鐘を鳴らしてみると意外にいい音が。近所のおじさんが「なんじゃ?」って顔で出てきてしまいました。なんでもありません。すみません。

だんだん家も少なくなってきたあたりで、奈良のお水取りとセットになっているというお水送りの地、鵜の瀬にやってきました。

由緒あるお水で、しょっぱい顔を洗ってすっきりしました。
さらに川沿いにひたすらてくてくと。
どんどん道は細くなり、車も少なくなり、家もなくなり。。

地図で見るのと実際に歩くのとではやはり距離感が違うのか、なかなか目印までたどり着かず勾配も急になりバテバテに。今日の目標である峠越えの雲行きが怪しくなってきました。
そんな時についに上根来の小学校跡を利用した山の家だったところが見えてきました。

「だったところ」と言うだけあって、雰囲気漂っていますね。

これは、誰かが敢えて配置したのでしょう。

ここで、休憩がてら計画会議。峠越えを諦めてここの軒下で野宿するか、暗くなるのを覚悟で峠越えた先のお地蔵さんの軒下で野宿するか。

どのみち野宿。
ここの庭は紅葉も綺麗だし。などと話しつつも。

ちょっとまだ時間もあるし、地図の通りに行けばあと3時間半くらいで越えれるはずだからと歩き始めましたが。その先さらにキツくなる坂と暑さに息切れしているところに、出逢うものですね。救世主。今は居住者のいないはずの上根来の集落で「どこ行くの?」とおじさんに声をかけてもらいました。
「峠越えなんてさらに登っていくし、夜中になるよ。そこにゲストハウスがあるから泊まっていきなさい。」

こんなところにゲストハウス?と驚いたけれど、ありましたゲストハウス。超絶素敵な理想の家が!!

声をかけてくれたおじさんは、土日だけ開いている上根来の休憩所を閉めに来たというタイミング。ゲストハウスの管理人さんは麓にいるとのことで、携帯の電波が唯一入るというS社の携帯で取り次いでくださいました。なんて優しい。
さらに、こんな突然の浪人の為に管理人さんはお仕事の合間をぬってゲストハウスまで上がってきてくれて、設備の説明など一通りお話くださり去って行かれました。

囲炉裏に火をつけて、お湯を沸かし。缶詰を温めて晩御飯です。

野宿の予定だったのに、温かい食事、フル装備のお風呂とトイレ、畳で眠れるという豪華なお宿。夜は作業に上がってきてる人もいないので楽器を吹いてのんびりしました。

ただ、お風呂が最新設備過ぎて暴走したのには焦りつつ。1日目は終わり。